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当記事では、「GeForce RTX 3060 Tiの性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。2020年12月2日、ミドルクラスであるRTX 2060 Superの後継モデルが発売開始となりました。2020年9月2日にRTX 30シリーズの第一弾であるRTX 3080が発売されてから3ヶ月経過して待望の60番台のモデルです。
今のところ60番台には無印モデルはなくいきなりTiモデルとなっています。グラフィックス処理性能は高くハイクラスに属します。販売価格は$399(5万円前後)でRTX 3070($499)は手が出ないという方でも購入しやすいのではないかと思います。その後ミドルクラスで下位モデルのGeForce RTX 3060がリリースされました。同じ60番台でも性能や価格帯は大きく異なります。2022年春頃からゲーミングPC全体の価格が上がっていてRTX 3060 Ti搭載モデルももれなくその影響を受けています。
(+) Ampere世代で最も手頃なグラボ
(+) RTX 2080 Superを超える性能を持つ
(+) 人気が高く搭載モデルが増えている
(-) 60番台としては価格が高め
目次
GeForce RTX 3060 Tiの総合性能
ターゲットとなるのはWQHD環境で高リフレッシュレート実現あるいは4K解像度のエントリークラスモデルということになります。FULL HD環境でのゲームプレイを考えるとオーバースペックですので、これまで通りGTX 16シリーズを選択する方が好ましいと思います。もっとも長く使用できるというところに焦点を当てるとあえてRTX 3060 Tiを選択するというのも良いでしょう。
GeForce RTX 3060 Tiの性能スペック紹介
RTX 3060 Ti | RTX 3070 | RTX 2080 SUPER | |
---|---|---|---|
コードネーム | Ampere | Ampere | Turing |
GPU | GA104 | GA104 | TU104 |
プロセス | 8nm | 8nm | 12nm |
ダイサイズ | 392.5m㎡ | 392.5m㎡ | 545.0m㎡ |
トランジスタ数 | 174億 | 174億 | 136億 |
CUDAコア | 4,864 | 5,888 | 3,072 |
RTコア | 38 | 46 | 48 |
Tensorコア | 152 | 184 | 384 |
ベースクロック | 1410MHz | 1500MHz | 1650MHz |
ブーストクロック | 1665MHz | 1725MHz | 1815MHz |
メモリ速度 | 14Gbps | 14Gbps | 15.5Gbps |
メモリ容量 | 8GB | 8GB | 8GB |
メモリ規格 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ帯域幅 | 448 GB/s | 448 GB/s | 496 GB/s |
TDP | 200W | 220W | 250W |
公式価格 | $399 | $499 | $699 |
発売日 | 2020/12/02 | 2020/10/29 | 2019/07/19 |
RTコアは、SMs 1基につき1つとなるので38基で、Tensorコアは152基となっています。RTコアについてはRTX 2080 Superよりも20%程度少ないです。ただし、新世代のRTコアになったことでスペック以上のパフォーマンスを発揮します。純粋にスペックを比較するだけでは本質がわからないこともあります。
ベースクロックについてはRTX 3070よりも6%低い1410MHzで、ブーストクロックは4%低い1665MHzです。この辺りは差別化のためにスペックを落としています。RTX 2080 Superと比べても10-15%程度低く抑えられています。メモリ周りに関してはRTX 3070と同等です。メモリ速度は14Gbps、メモリ容量は8GB、メモリ規格はGDDR6で、メモリ帯域幅は448GB/sとなっています。RTX 2080 Superよりも少し劣ります。
消費電力は200Wに抑えられています。RTX 3070よりも9%消費電力が低く、RTX 2080 Superよりも12%高いです。省電力性も強みになっています。RTX 3060 Tiの価格は$399でかなり購入しやすい価格帯のモデルになったと思います。現時点ではGTX 16シリーズの後継モデルがリリースされるか不明ですが、現時点ではRTX 30シリーズの最安値モデルということになります。
GeForce RTX 3060 Tiってどんなグラフィックボード?
RTX 30シリーズで最もコスパの良いモデル
RTX 3060 Tiは、RTX 30シリーズの中で最もコストパフォーマンスの高いグラフィックボードとなっています。上記テーブルは各解像度ごとに、$1当たりのフレームレートをまとめたものです。RTX 3060 Tiが$1当たりの性能が最も高いということがわかります。今は発売直後ということもあり割高ですが、今後価格が落ち着けば多くのユーザーにとって選びやすいモデルになるでしょう。
RTX 30シリーズでもRTX 20シリーズでも上位モデルほどコストパフォーマンスは低下します。これは仕方のない部分だと思います。そういう意味でもこのRTX 3060 Tiの登場が与えるインパクトは大きいです。これまで購入を躊躇っていた方にも買い替えの機会になるのではないでしょうか。特に自作ユーザーの方にとっては魅力的な選択肢の一つになると言えます。
その後BTOパソコンでも人気のモデルとなりました。RTX 3070よりも価格が安くRTX 3060寄りの価格で高い評価を得ています。各BTOメーカーからもRTX 3060 Ti搭載モデルのラインナップが激増しています。前世代ではRTX 2070などの70番台が強かったのですが、Ampere世代では60番台が強くなりそうです。
RTX 2080 Superを超えるゲーム性能を持っている
すでに見てきたとおり、Turing世代の80番台であるRTX 2080 Superを超えるゲーミング性能を持っています。WQHD環境や4K解像度でのゲームプレイがベストマッチとなります。ベースクロックやブーストクロックは抑えられていますが、CUDAコア数が大幅に増えたことでパフォーマンスに大きな影響を与えています。
メモリ周りではRTX 2080 Superと比べてメモリ速度などで負けているものの、それらを物ともせずしっかりと超えています。RTX 2060 Superと比べると40%程度パフォーマンスが向上していて十分買い替えの対象になるレベルです。消費電力も200Wに留まり魅力的なグラフィックボードだと言えます。これだけ性能が高くなっていると60番台だからといって侮れませんよ。
無印モデルがなく60番台としては価格が高い
RTX 3060 Tiの発売時点でAmpere世代の60番台には無印モデルはなくこのTiのみの設定となっています。性能が高い分価格も高いのがデメリットです。RTX 2060 SUPERの価格が$399だったので、その価格も踏襲しているということです。その前身であるRTX 2060が$299だったことを考えると高く感じてしまうと思います。
RTX 3070の価格が$499で下位のGTX 1660 Super(現時点で後継モデルの設定はなし)が$229ということでRTX 3070寄りだということがわかります。今後$300という価格帯での販売があればいいのですが…そうなればRTX 2060 SUPERに匹敵する性能をより割安な価格で購入できるということになります。
その後RTX 3060がリリースされました。価格は$329でRTX 3060 Tiよりも20%近くも安価です。一時はこのRTX 3060は価格が安く人気がありましたが、2021年12月頃から価格が上昇傾向にあり、またRTX 3060 Tiに人気が集中しています。
GeForce RTX 3060 Ti搭載PC使用時のフレームレート一覧
実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測しています。FULL HD環境、WQHD環境、4K環境の3つのパターンでのfpsをまとめています。
*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。
Assasin’s Creed Odyssey
Far Cry 5
Hitman 2
Borderland 3
Metro Exodus
GeForce RTX 3060 Tiの消費電力&発熱
消費電力
温度
GeForce RTX 3060 Ti搭載のおすすめBTOパソコン
GALLERIA RM5C-R36T(ドスパラ)
価格:199,980円(税込)
CPU:Core i5-12400
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
G-Tune HM-B-3060Ti (プレミアムモデル)(G-Tune)
価格:239,800円(税込)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載
LEVEL-R7X6-R56X-SAX(パソコン工房)
価格:219,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600X
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、GeForce RTX 3060 Tiの性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。RTX 3060 Tiは、$399という価格でRTX 30シリーズで最も安価なグラフィックボードです。コストパフォーマンスも良好です。性能的には前世代のRTX 2080 Superに匹敵します。4K解像度でのゲームプレイも視野に入るパフォーマンスを持っています。
WQHD環境×高リフレッシュレートも実現可能です。2021年12月頃から搭載BTOパソコンも増えて人気モデルを多く排出しています。RTX 3070搭載モデルと比較しながら検討すると良いと思います。RTX 3060 Ti搭載モデルはコスパの高いモデルが揃っていますが、最近は少し価格が上昇傾向にあります。
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