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当記事では、「GeForce GTX 1650 Superの性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。すでに販売されているGTX 1650の上位モデルとして登場するグラフィックボードとなっています。ミドルクラスの定番として存在感を高めるであろうモデルです。

低価格にもかかわらずGTX 1660に並ぶ性能が期待されています。GTX 1660が市場から消えることが決定した今、GTX 1660の後継機はGTX 1660 SuperではなくGTX 1650 Superと言えるでしょう。どこまで迫れるか、どこまで価値を出せるか、選択するメリットはあるのかをしっかり見ていきたいと思います。

(+) コスパの高いミドルクラスモデル
(+) 省スペースで搭載するケースを選ばない
(-) メモリ容量が4GBと最新モデルとしては控えめ

GeForce GTX 1650 Superの総合性能

gtx1650superseinou

GTX 1650 Superの性能はGTX 1660に迫っていることがわかります。GTX 1060 6GBよりも性能が高いのは素晴らしいですね。型番的にはGTX 1650と比較して30%以上性能が向上しています。どうしてこれだけ性能が高くなったのかは次のスペックの項目を見ていくと理解しやすいと思います。

GeForce GTX 1650 Superの性能スペック紹介

 GTX 1650 SuperGTX 1660GTX 1650
コードネームTuringTuringTuring
GPUTU116TU116TU117
プロセス12nm12nm12nm
ダイサイズ284 mm2284 mm2200 mm2
トランジスタ数6.6億6.6億4.7億
CUDAコア12801408896
ベースクロック1530MHz1530MHz1485MHz
ブーストクロック1725MHz1785MHz1665MHz
メモリ容量4GB6GB4GB
メモリ規格12Gbps GDDR68Gbps GDDR58Gbps GDDR5
メモリ帯域幅192.0 GB/s192.0 GB/s128.0 GB/s
TDP100W100W75W
公式価格$159$219$149
発売日2019/11/222019/03/152019/04/23
GTX 1650 Superは、2019年11月に発売された新しいグラフィックボードです。前世代であるGTX 1650及び上位モデルのGTX 1660とスペックを比較していきます。GTX 1650と比較すると大きく変わっていることがわかります。パフォーマンス面で30%以上の差があることから当然と言えば当然です。スペックはGTX 1650から大きくパワーアップしてGTX 1660寄りになっています。それを踏まえた上でスペックを比較していくと良いと思います。

まず、GPUがTU117からTU116へパワーアップしています。GTX 1660と同じGPUを採用しているということになりますので、性能はGTX 1660寄りだと言うことです。ダイサイズも200 mm2から284 mm2へと大きくなり、それに合わせてトランジスタ数も4.7億から40%アップの6.6億(GTX 1660と同じ)に増えています。CUDAコアも約40%アップ、クロック周波数も約4%程度引き上げられています。

メモリ容量はGTX 1650と同じ4GBです。GTX 1660は6GBとなっていますので30%程度劣ります。注目ポイントは、メモリ規格が12Gbps GDDR6へと新規格に換装されているところです。結果的にメモリ帯域幅もGTX 1660を上回る192.0 GB/sを実現しています。より安定したフレームレートを叩き出せます。

GTX 1660との違いを見るとほとんど同じことがわかります。CUDAコア、メモリ容量のみで差別化が行われていてこれらの分だけ性能が高いということです。ただし、メモリ規格についてはGTX 1650 Superの方が高いため一部性能は相殺されています。これだけスペックが上がったので当然消費電力(TDP)も75W→100Wへと高くなっています。価格差は$10でほぼ同等と考えて良いでしょう。

GeForce GTX 1650 Superってどんなグラフィックボード?

低価格かつ高性能な王道的グラフィックボード

ミドルクラスのグラフィックボードとして王道的なモデルになっています。これまで現行のNVIDIAのグラフィックボードではGTX 1650が最安値モデルで、次点でGTX 1660という位置付けでした。その差は割と広く、この隙間を埋めるグラフィックボードの登場が待たれていました。

そしてこの度登場したGTX 1650 SuperはGTX 1650に近い価格で、GTX 1660に迫る性能を持つハイブリッドな存在となります。ただ、良いとこだらけのように見えて、実は少し不安な要素があります。それはGTX 1660の存在です。GTX 1660はGTX 1660 Superの登場でただでさえ影が薄くなっているにも関わらず、上だけでなく下からも追いたてられると立つ瀬がありません。

性能ではGTX 1660が上となるわけですから、GTX 1660搭載モデルが少しでも値引きされると今度はGTX 1650 Super搭載モデルを選ぶメリットが薄くなります。一見良いところだけのように見えて、実は少しのことでメリットを失う薄氷の上のグラフィックボードとも取れますね。

選択の幅は意外と広がらないかもしれない

GTX 1650 Superがいるクラスはラインナップも多く選択するのが難しい。ミドルクラスにはGTX 1660 Ti、GTX 1660 Super、GTX 1660とあります。少し幅を広げるとRTX 2060やGTX 1650も含まれるでしょう。その中に割って入るには少し遅かったようにも感じます。新しいグラフィックボードは登場時少し割高になり、時間経過で徐々に価格が落ち着いていきます。

そうなるとGTX 1660搭載モデルよりも価格が高い状態でGTX 1650 Super搭載モデルが登場することになるか、価格が落ち着いた1~2ヶ月後から搭載モデルがラインナップに入ってくるかになります。どちらにせよ、価格が高ければ選択肢に入らない、登場が遅くなればなるほどGTX 1660搭載モデルの値引きや無償アップグレードなどで差をつけられてしまい、GTX 1650 Superを選択するメリットがなくなっていきます。

性能の隙間を埋めることはできました。しかし、GTX 1660よりも性能が下であることはどうしたって動きません。価格差が僅かであればGTX 1660を選びますからGTX 1650 Superが登場したことで選択肢が広がるというわけではなさそうですね。BTOパソコンでも搭載モデルはまだ数は少なく、今後各BTOメーカーがどのようにラインアップも投入していくのかを見ていく必要がありますね。

GeForce GTX 1650 Super搭載PC使用時のフレームレート一覧

実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測。フルHD/WQHD+最高設定での計測を行っています。他のミドルクラスに比べてどのような性能になっているのか、GTX 1650よりどこまで先に進んでいるかに注目したいところです。

*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。

Assasin’s Creed Odyssey

AssassinscreedAssassin's Creed Odyssey-gtx1650super

GTX 1650と比較して35%程度スコアが高くなっています。この伸びは大きくかつて人気のグラフィックボードだったGTX 1060 6GBを25%程度高くなっています。

ただ、最新のタイトルだとスコアはそれほど伸びず設定を調整しなければいけません。それは上位のGTX 1660でも同様ですね。WQHD環境以上のゲームプレイは厳しいため参考程度に見ておいてくださいね。

Far Cry 5

farcry5Far Cry 5-gtx1650super

Far Cry 5ではフルHD環境ではGTX 1660に近いスコアを出しています。その差は7%程度となっています。GTX 1650との差は36%程度でGTX 1660寄りであることがわかります。GTX 1060 6GBとの差は5%です。

WQHD環境になると一気にスコアを落としているところを見ると、GPUメモリが4GBであることが大きなマイナスになっていると考えられます。GTX 1650 SuperはフルHDより大きい解像度には適していません。もっとも、ミドルクラスの性能ではどのグラフィックボードも厳しいことには変わりはありません。

Hitman 2

hitmangtx1050tiHitman 2-gtx1650super

ここでもGTX 1660に迫る性能止まりということは、この差がそのままGTX 1660とGTX 1650 Superの差ということになります。性能差はそこまで大きくありませんが、少し高めの壁がそびえ立っています。

価格差次第ではGTX 1650 Superにとっては厳しい展開となるかもしれません。GTX 1650との差も変わらず広いのでこのままではGTX 1650のほうが厳しいことになりそうな感じになっています。

やはり廉価版GTX 1660というポジションであり、GTX 1650とGTX 1660の中間的な性能でないことは明確にスコアに出ています。こうなってくると製品として中途半端になってしまう可能性も考えられるので良い傾向とは言いにくい部分があります。

Boarderland 3

Boarderland 3Borderlands 3-gtx1650super

最新のゲームに分類されるBorderlands 3でもGTX 1650を引き離し、GTX 1660に大きく迫るスコアを叩き出しています。スコア自体はとても満足にプレイできるような状態ではありません。ただ、高い負荷をかけた時にGTX 1660とどのような差が出るのかは興味深かったので性能が良く分かる数値だと思います。

こうしてみるとGTX 1650の強化モデルというよりもGTX 1660の廉価版という位置づけのほうが正しそうですね。最新のゲームを最高設定にして40以上のフレームレートがあるなら、設定を落とせば十分に快適にプレイできます。

Metro Exodus

Metro ExodusMetro Exodus-gtx1650super

かなり負荷の高いMetro ExodusではGTX 1660に少し差をつけられていますね。性能とメモリ容量の両方が必要となりますから、その分だけスコアに現れたのでしょう。こうなってくると悲惨なのはGTX 1650ですね。

性能もメモリ処理能力もこの中では一際落ちますから、ダイレクトに影響を受けています。これも性能的にここにあるグラフィックボードは最高設定で快適にプレイするのは難しそうです。標準設定でどうかといったところでしょうか。

GeForce GTX 1650 Superの消費電力&発熱

消費電力

GTX 1650 Super-denryoku

GTX 1650と比較して消費電力は格段に上がっていますね。ゲームプレイ時には50%高いです。これはスペック通りでGPUがTU116へと変わったことメモリ規格が変わったことが要因となっています。GTX 1660と同等の性能であることを考えるとこの消費電力の向上は必然だと言えます。

温度

GTX 1650 Super-ondo

温度に関しても消費電力が高くなっている分上がりやすくなっています。ただし、環境によって大きく変わるため参考程度に見ておくと良いと思います。


GeForce GTX 1650 Super搭載のおすすめBTOパソコン

FRMXH370/V50S(フロンティア)

gaseriers
価格:89,800円
CPU:Core i5-9400F
GPU:GeForce GTX 1650 super
メモリ:DDR4 8GB
SSD:NVMe対応 512GB
HDD:1TB



最速で登場したフロンティアのGTX 1650 Super搭載モデルの一つです。低価格を重視しつつもデュアルストレージで使い勝手は良さそうです。これならGTX 1650搭載モデルとも張り合えますし、GTX 1660搭載モデルとの価格差もあって存在感を示せそうですね。GTX 1660搭載モデルに大きな値引きがなければの話になるので、すぐに選択するのは避けたほうが良いかもしれませんね。メモリ容量が8GBと控えめですが、このクラスなら十分対応できると思います。FULL HDでのゲームプレイを考えているゲーマー向けです。

FRGAB450/V50S(フロンティア)

gaseriers
価格:99,800円
CPU:Ryzen 5 3600
GPU:GeForce GTX 1650 super
メモリ:DDR4 16GB
SSD:NVMe対応SSD 512GB
HDD:非搭載



最速で登場したフロンティアのGTX 1650 Super搭載モデルの一つで、割と無難な形で登場した印象を受けました。この段階でのラインナップとしてはとても安いと思います。他ショップからはまだ登場していないので相場が少し分かりにくいですが、悪くない価格と構成ですね。Ryzen 5 3600は6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高く人気があります。メモリ16GB、SSD 512GB NVMe対応とさすがの構成です。価格重視で考えている方必見です。

FRGAH370/V50S(フロンティア)

gaseriers
価格:119,800円
CPU:i7-9700
GPU:GeForce GTX 1650 super
メモリ:DDR4 16GB
SSD:NVMe対応 512GB
HDD:2TB



意外と構成と性能を両立させても価格が抑えられているモデルです。これならGTX 1650 Superここに在りとアピールできそうです。こうなってくると市場から消えるのはGTX 1660ではなくGTX 1650のような気もしてきます。省電力性などで持ち味を活かせるGTX 1650はゲーミングから消えていきそうですね…。CPUにはi7-9700を搭載し他のモデルと比べてCPU性能が高いです。メモリ16GB、SSD 512GB、HDD 2TBと構成も抜群です。セール対象モデルになればより安価で購入できると思います。

GeForce GTX 1650 Superはこんな方におすすめ!

管理人管理人

GTX 1650 superはこれまでの低価格路線をそのままに、ミドルクラスを代表する60番台に並ぶ性能を持つハイブリッドなグラフィックボードです。50番台の良さを維持しつつ、弱点を改善したグラフィックボードとも言えますね。高解像度や高リフレッシュレートはあまり得意ではありません。しかし、フルHD環境であればある程度快適にゲームをプレイできるというのが最大の特徴です。

高リフレッシュレートは苦手でも、CSGOやFortniteのような比較的動作の軽いゲームでは高いフレームレートを出せるので特定のゲームには対応できます。負荷の高いゲームでは高リフレッシュレートは対応できないので、Fortniteのような比較的軽いゲームをメインにプレイしている方におすすめの性能です。買い替えの対象としては公式ではGTX 1050としているようです。もう一世代前ですとGTX 960以下からの買い替えで性能を体感しやすくなります。

様々なゲームをプレイしている方でも、ゲーミングPCにコスパを求めているのならありです。安くて実用に足る性能を持つGTX 1650 Superは初心者にも安心して使えますし、GTX 1660のような標準的な性能を求める方にもおすすめできます。高解像度、高リフレッシュレートを安定して求めたい方には残念ながらおすすめできません。50番台としては優秀であっても、現行のグラフィックボードで見ると下位モデルに位置していますので、高い負荷を避けたゲームプレイをしている方向けです。

搭載モデルはまだまだ数が少なく、現時点でどれが良いかという選択肢はほとんどありません。それにGTX 1660搭載モデルは年末になるとセールが始まると予想されるので、現時点ではGTX 1650 Superはそれほど輝かないと思います。2020年に入ると搭載モデルも増え、セールも多くなり、GTX 1650 Superの存在は大きくなります。ゲーミングPCの購入予定が2020年であるならばGTX 1650 Superを選択することでお得にゲーミングPCを購入できる日が来ることでしょう。

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当ページベンチマークテスト環境

CPUIntel Core i9-9900K
マザーボードEVGA Z390 DARK
メモリ16GB DDR4
SSD2x 960 GB SSD
電源ユニットSeasonic Prime Ultra Titanium 850W
冷却システムCryorig R1 Universal 2x 140 mm fan
ソフトウェアWindows 10 64-bit
ディスプレイAcer CB240HYKbmjdpr 24インチ
参照サイト:Zotac GeForce GTX 1650 Super Review(TECHPOWERUP)