当記事では、Core i3-1215Uの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しています。Intel第十二世代Core iシリーズのエントリークラスモデルです。省電力モデルであるCore i3-1115G4の後継モデルです。Alder Lake世代になってハイブリッドコアアーキテクチャが採用されています。
Core i3-1215Uも6コア(2+4)8スレッドと従来モデルよりもスペックが引き上げられました。性能的に従来モデルのCore i5-1135G7に匹敵するほどの高い性能を発揮します。価格を抑えながらある程度の性能が担保されます。より高い性能を期待するならUシリーズとHシリーズの間であるCore i3-1220Pも選択肢に入ります。
Core i3-1215Uの基本スペック
世代 | 第12世代 |
開発コード | Alder Lake |
コア/スレッド数 | 6(2+4) / 8 |
クロック周波数(P) | 1.20 GHz |
ブーストクロック(P) | 4.40 GHz |
クロック周波数(E) | 0.90 GHz |
ブーストクロック(E) | 3.30 GHz |
内蔵グラフィックス | Iris UHD Graphics |
PBP | 15W |
MTP | 55W |
価格 | $281 |
発売日 | 2022年02月23日 |
目次
Core i3-1215Uのおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
☆ | ☆ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
○ | × | ○ | ○ | ☆ | △ | ○ |
Core i3-1215Uのスペック比較
Intel製CPUと比較
i3-1215U | i5-1235U | i3-1115G4 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Alder Lake | Alder Lake | Tiger Lake |
プロセス | 10nm | 10nm | 10nm |
コア/スレッド | 6(2+4) / 8 | 10(2+8) / 12 | 2/4 |
ベースクロック(P) | 1.20 GHz | 1.30 GHz | 3.00 GHz |
ターボクロック(P) | 4.40 GHz | 4.40 GHz | 4.10 GHz |
ベースクロック(E) | 0.90 GHz | 0.90 GHz | - |
ターボクロック(E) | 3.30 GHz | 3.30 GHz | - |
L3キャッシュ | 10 MB | 12 MB | 6MB |
内蔵GPU | UHD Graphics | Iris Xe Graphics | Iris Xe Graphics |
GPU EUs | 64 | 80 | 48 |
グラフィックス周波数 | 1.10 GHz | 1.20 GHz | 1.25 GHz |
メモリ規格 | LPDDR5-5200 DDR5-4800 LPDDR4x-4267 DDR4-3200 | LPDDR5-5200 DDR5-4800 LPDDR4x-4267 DDR4-3200 | LPDDR4x-4267 DDR4-3200 |
PBP | 15W | 15W | 12W-28W |
MTP | 55W | 55W | - |
単体価格 | $281 | $309 | $309 |
搭載PC価格 | 85,690円~ | 102,090円~ | 64,980円~ |
発売日 | 2022/02/23 | 2022/02/23 | 2020/09/02 |
Core i3-1115G4と比べるとベースクロックは60%低くなっていますが、ターボクロックは7%引き上げられています。Core i3-1215Uにはもう一つのコアであるEコアが搭載されていてベースクロックは0.90GHz、ターボクロックは3.30GHzとなっています。L3キャッシュは66%増えて10MBです。Core i3-1215Uでは内蔵GPUはUHD Graphicsを搭載しています。GPU実行ユニットが33%増えて64となります。グラフィックス周波数は11%ダウンです。
Core i3-1215UではLPDDR5-5200やDDR5-4800などの上位規格のメモリをサポートしています。ただし、Core i3-1215Uの特性上LPDDR4やDDR4が採用されることが多いです。PBPは15WでMTPは55Wです。価格は6%低く$281です。搭載PC価格は85,690円~となっています。旧世代に当たるCore i3-1115G4では搭載モデルが64,980円~と安価です。
同じAlder Lake世代の上位モデルであるCore i5-1235Uと比較していきます。コア/スレッドが10コア12スレッドとさらに高いスペックを持っています。2つのPコアと8つのEコアが搭載されています。PコアのベースクロックはCore i5-1235Uの方が9%高く、ターボクロックは4.4GHzと同じです。Eコアのベースクロックはどちらも共通ですね。
L3キャッシュはCore i5-1234Uの方が20%多く12MBです。Core i5-1235Uになると内蔵GPUがIris Xe Graphicsへと強化されます。GPU実行ユニットが25%増えて80となります。グラフィックス周波数も10%高いです。メモリ規格・PBP/MTPは共通です。Core i3-1215Uとの価格差は$28です。搭載PC価格は20,000円程度の差があります。メモリやストレージなどが充実していることもあって価格差が大きくなります。
AMD製CPUと比較
Core i3-1215U | Ryzen 3 5300U | |
---|---|---|
コードネーム | Alder Lake | Zen 2 (Lucienne) |
プロセス | 10nm | 7nm |
コア/スレッド | 6(2+4) / 8 | 4 / 8 |
ベースクロック(P) | 1.20 GHz | 2.60 GHz |
ターボクロック(P) | 4.40 GHz | 3.80 GHz |
ベースクロック(E) | 0.90 GHz | - |
ターボクロック(E) | 3.30 GHz | - |
L3キャッシュ | 10 MB | 4MB |
内蔵GPU | UHD Graphics | Radeon Graphics |
GPU EUs | 64 | 6 |
グラフィックス周波数 | 1.10 GHz | 1.50 GHz |
メモリ規格 | LPDDR5-5200 DDR5-4800 LPDDR4x-4267 DDR4-3200 | LPDDR4-4266 DDR4-3200 |
PBP | 15W | 15W |
MTP | 55W | 25W |
単体価格 | $281 | - |
搭載PC価格 | 85,690円~ | 66,900円~ |
発売日 | 2022/02/23 | 2021/01/12 |
Ryzen 3 5300Uは、4コア8スレッドというスペックです。Core i3-1215Uで言うところのPコアが4つということになりますので、パフォーマンス的にはRyzen 3 5300Uの方が分がありそうです。Core i3-1215UはいかにEコアを活かせるかがポイントとなりますね。PコアのベースクロックはRyzen 3 5300Uの方が2.1倍高く、ターボクロックはCore i3-1215Uの方が16%高いです。
L3キャシュはCore i3-1215Uの方が2.25倍多いです。内蔵GPUはどちらも搭載となっています。GPU実行ユニット(EUs)数の数はアーキテクチャが異なりますのでスペックだけでの比較は難しいです。性能的には同等だと考えて良いと思います。Core i3-1215Uは新しいモデルということもあってLPDDR5-5200やDDR5-4800などの上位規格に対応しています。
PBPは15Wと共通です。MTPはCore i3-1215Uの方が2倍以上と高くなっています。搭載モデルの価格を見るとRyzen 3 5300Uの方が20,000円近く安価です。コストパフォーマンスの高さではRyzen 3 5300Uに及びません。
Core i3-1215UってどんなCPUなの?
従来モデルのCore i5シリーズに近い性能を持つ
Core i3-1215Uは、従来モデルのCore i3-1115G4よりも48%程度高い処理性能を持つCPUです。2コア4スレッドから6コア8スレッドと大幅にスペックが引き上げられたのがパフォーマンスにそのまま影響を与えています。二世代前のCore i3-1005G1と比べると実に80%以上も性能が高くなりました。
上位モデルであるCore i5-1135G7に近い性能ということになります。4コア8スレッドのRyzen 5 5300Uに並びました。ハイブリッドコアアーキテクチャを採用しているのは大きな強みです。動画編集や画像編集などこれまで対応が難しかった用途への適性も上がっています。
税込8万円台から搭載モデルを購入できる
Core i3-1215Uの魅力は価格が安いことでしょう。搭載モデルは税込8万円台から購入できます。上位モデルのCore i5-1235Uが10万円台からなのでお得感がありますね。ただし、Core i5-1235U搭載モデルの場合は構成が充実していることもあって実質の価格差はそれほど大きいわけではありません。Core i3-1215Uのコストパフォーマンスが高いわけではありません。
Core i3-1215U搭載モデルの購入を考えている方はもう少し予算を増やすだけでワンランク性能の高いCore i5-1235U搭載モデルが購入できます。また、競合モデルであるRyzen 3 5300U搭載モデルなら6万円台で購入できます。用途によってはCore i3-1215Uの方がパフォーマンスが高いものの価格差を考えると納得できるのではないかと思います。
Core i3-1215Uのベンチマーク
Cinebench R23
PCMark 10
Handbrake
Core i3-1215U搭載のおすすめBTOノートパソコン
New Inspiron 15 3000 Intel 【即納】スタンダード(Dell)
価格:119,500円(税込) 85,690円(税込)
CPU:Core i3-1215U
GPU:Intel Iris Xe Graphics
メモリ:DDR4-2666 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載
IdeaPad Slim 370i(Lenovo)
価格:92,070円(税込) 91,149円(税込)
CPU:Core i3-1215U
GPU:Intel UHD Graphics
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載
Inspiron 14 2-in-1 Intel 【即納】スタンダード(Dell)
価格:150,001円(税込) 99,601円(税込)
CPU:Core i3-1215U
GPU:Intel Iris Xe Graphics
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載
STYLE-14FH120-i3-UCFX (パソコン工房)
価格:126,800円(税込)
CPU:Core i3-1215U
GPU:Intel UHD Graphics
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Intel第十二世代のCore i3-1215Uの性能スペック&搭載BTOノートパソコンについて紹介しました。Core i3-1115G4の後継モデルです。スペックが2コア4スレッドから6コア8スレッドへと大幅に引き上げられました。性能的には50%近くも高くなっています。これまでCore i3シリーズでは対応しづらかった動画編集や画像編集などへの適性も向上しています。当然Core i5シリーズ以上に比べると快適性は劣るもののこれまでのモデルと比べると大きな差があります。搭載BTOノートパソコンも多くのBTOメーカーからリリースされています。Dellの「New Inspiron 15 3000 Intel 【即納】スタンダード」が税込85,690円と最安値です。上位モデルであるCore i5-1235U搭載モデルとじっくり吟味してください。コスパ的にはCore i5-1235U搭載モデルの方が優秀です。
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