3dcad
当記事では、CAD向けのおすすめBTOパソコンを紹介しています。AutoCAD、Inventorなどの3D用のソフトウェアを仕事で使用している方を対象としたコンテンツです。選び方がわからない方も是非参考にしてくださいね。

管理人管理人

CADでは比較的高いスペックのPCが求められます。特に3D CADになるとグラフィックボード(3Dグラフィックスをモニターに映し出すパーツのこと)が必須となります。ゲーム向けのGeForceよりもプロフェッショナル向けのQuadro製グラフィックボード(NVIDIA RTX Aシリーズなど)を選択すると良いでしょう。大規模な3D作業をサクサク行いたいならNVIDIA RTX A4000以上のモデルがおすすめです。高価な製品となりますので、じっくりと検討してくださいね。

もちろん、性能が高いモデルでも動画を観たり、メールをしたり、動画編集なども快適にできたりと趣味にも大活躍間違いなしです。ここではWindows OSを取り扱っています。特殊なリナックスやMac OSには触れていません。ほとんどのCADソフトがWindows向けなのでそのようにしています。

CAD向けモデルの目安

価格帯13万円~35万円
負荷高い
(特にCPU負荷)
CPUCore i7-13700 or
Ryzen 7 7700以上
GPUNVIDIA T600 or
GeForce GTX 1650以上
メモリ16GB or 32GB
ストレージSSD 256GB以上

目次

3D CADソフトの必要スペックまとめ

OSCPUGPUメモリ必要ストレージ
Fusion360macOS
Win 8.1
Win 10
Intel Core i7
AMD Ryzen 5以上
VRAM 4GB以上のGPU8GB3GB
AutoCadWin 10
Win 8.1
Win 7
1GHz以上のプロセッサー128MB以上のVRAM8GB6GB
SolidWorksWin 10
Win 7
3.3GHz以上Quadro P620以上16GBSSD推奨
主要な3D CADソフトの必要スペックをまとめています。あくまでも必要となる最低限の環境のことです。すでにまとめたとおり余裕のある構成でパソコンを選択すると後悔しません。Fusion 360とSoliwWorksについてはやや高めです。VRAM 4GB以上のグラフィックボードとなるとQuadro P1000/NVIDIA T1000以上が該当します。

SolidWorksの3.3GHz以上となると現行のCore i3-13100以上で条件を満たせます。Auto CADの1GHz以上のプロセッサーならCore i3シリーズでも問題ないですね。実際にはCore i7-13700以上を選択できるとなおよしです。128MB以上のVRAMを持つグラフィックボードとなるとエントリークラスのGTX 1030やGTX 1650でも大丈夫ということになります。

CADを快適に使用するのに必要なスペック検証

cad

パーツ要求スペック
CPUCore i7-13700 or
Ryzen 7 7700以上
グラフィックボードNVIDIA T600 or
GeForce GTX 1650以上B以上
メモリ16GB以上推奨
ストレージSSD 256GB以上
ソフトウェアを快適に使用する上でハードウェアはとても大切です。上記にて各パーツの必要スペックをまとめています。ぱっと見てグラフィックボード搭載が推奨されるなど高い性能が必要だということがわかると思います。PC選びで参考にしてくださいね。

CPU

cpu
CPUは人間に例えると脳に当たる部分です。CADを動かすのに必要な計算を全てこなしてくれます。ソフトウェアによってはグラフィックボードよりもCPUが重要なこともあります。もちろんCAD以外にもExcelを使ったり、ブラウザを使ったりするのにもCPUが重要な役割を果たしているのです。もしCPU性能が不足しているとCADの動作が遅くなってしまうことになります。仕事で使用するのにこれでは意味がありませんね。

CADを目的にするのであれば少なくともi5シリーズ以上のCPUを選択してくださいね。Core i5シリーズでも、汎用CAD・3D CAD・材質及び公言の再現・レンダリングまで対応することができます。余裕があればCore i7を選択しておきましょう。第十二世代CPUになってパフォーマンスは大きく向上しています。CPUがボトルネックになってパフォーマンスが低下してしまうのを防ぐことができます。

ただし、ソフトウェアによってはマルチコアのメリットを最大限に生かしきれないことがありますので事前にソフトウェアの仕様を調べておくと良いでしょう。例えば、AutoCARDはシングルスレッドソフトで、マルチコアは特定の機能を利用する時に有効になります。

不必要にコア数が多いモデルを選択するとお金を無駄にするだけになってしまいます。それでも最近のCPUはコア数が多くなっていますので、オーバスペックになりがちです。CPUで浮いたお金を次に紹介しているグラフィックボードに投資してあげると快適性は向上します。

グラフィックボード

videocard
CADを使っている多くの方がグラフィックボード搭載モデルを使用しています。それだけグラフィックス性能が必要になるからです。CPU内臓のグラフィックスも高性能化していますが、やはり別体型のグラフィックボードの方がおすすめです。高いfpsレートに対応でき、スムーズな作業を行えます。SolidWorksのような3D CADアプリケーションを使うときに特に重要になります。

一様にグラフィックボードと言ってもGeForceのようなゲーム向けのものは適切ではありません。表向きのスペックは同じように見えますが、異なる種類のソフトウェアの使用を想定しています。ゲーム用グラフィックスは、細かいところを犠牲にして高速なローディングやスムーズなフレームレートに焦点を当てています。これらはCAD用アプリ向けとは言えません。なぜなら、CADを使用する方は正確さが必要で、細かいところが重要だからです。

NVIDIA QuadroがCAD使用者に最適です。高いパフォーマンスとコンピューティングパワーを持っています。さらに、GPU アクセレーション技術も用意されています。AMD派にはFireProがベストですが、BTOパソコンではラインナップがほとんどありません。汎用CADのパース表示程度であれば廉価モデルでも問題ありません。しかし、鉄筋建築や土木規模になるのであればNVIDIA T1000以上、施設などの大規模CADや解析まで行うのであればNVIDIA T2000あるいはNVIDIA RTX A2000以上が必要となります。

メモリ

memory
メモリ容量もしっかりと考える必要があります。メモリ容量があればCPUが必要な情報をすぐに読み込むことができます。CPUとストレージの綱渡り的な存在です。間にメモリがあればより高速での処理が可能となるわけです。最低でも8GB以上を選択する必要があります。基本的に3D CADを使用する上で16GB以上が必須だと考えるべきです。

AutoCADでは、8GB以上が推奨となっていますが、予算が許すのであれば16GBや32GBを搭載しておくと良いでしょう。CPUにCore i5シリーズ以上を選択するのであればメモリ容量がネックとならないように容量を増やしておくのが吉です。アプリのパフォーマンスの向上や異なるアプリ起動での快適さが上がります。

ストレージ

ssd
少しでも作業効率を上げるためにもストレージについてはSSDが必須だと言えます。データの書き込みや読み込みが必要になる場合にもHDDよりも有利です。ここをケチる意味はないと思います。もっとも最近のBTOパソコンではSSDが主流となっているので、特に気にしなくても問題なくクリアできるでしょう。

CADにおすすめのパソコン四選

SENSE-M07M-134-NBX(パソコン工房)

SENSE-M05M-114-RFXtop価格:134,800円(税込)
CPU:Core i5-13400
GPU:NVIDIA T400
メモリ:DDR5-4800 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載

公式

Core i5-13400×NVIDIA T400搭載のエントリークラスのクリエイターPCです。エントリークラスのNVIDIA T400を搭載することで価格を抑えています。税込13万円台なら購入しやすいのではないかと思います。軽めの作業が中心であれば3D CADにも対応可能です。より複雑で高度な3D CADモデルを取り扱う予定があるならNVIDIA T1000シリーズ以上を選択するのがおすすめです。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GBと構成は平均的です。電源ユニットは500W BRONZEを採用しています。DVDスーパーマルチドライブが標準搭載です。各種ドライバーのインストールも容易に行えます。

SENSE-M07M-137-NCX(パソコン工房)

SENSE-M05M-114-RFXtop価格:199,800円(税込)
CPU:Core i7-13700
GPU:NVIDIA T1000 8GB
メモリ:DDR5-4800 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載

公式

第十三世代CPUとNVIDIA T1000 8GB搭載モデルです。最新のCore i7-13700は16コア24スレッドでマルチタスクを得意としています。従来モデルのCore i9-12900Kと比べても性能でも大きく上回ります。CADソフトではコア数があるほど有利になりますので、予算を掛けられる方におすすめです。クリエイター用途全般に対応できると考えて良いです。

さらに、ミドルクラスのグラフィックボードであるNVIDIA T1000 8GBを搭載しています。4GBモデルよりもより高いパフォーマンスを発揮します。プロフェッショナル向けモデルの中でも標準的な性能を持つモデルです。古いモデルからの買い替えであれば性能の高さに驚くと思います。ストレージには高性能なNVMe対応M.2 500GBを採用しているため快適な作業が実現します。メモリ容量は32GBにアップグレードしても良いでしょう。

DAIV FX-I7N2A(マウスコンピューター)

DAIV-FX-I7N2A価格:334,800円(税込)
CPU:Core i7-13700KF
GPU:NVIDIA RTX A2000
メモリ:DDR5-4800 32GB
SSD:1TB Gen4 NVMe
HDD:非搭載

公式

NVIDIA RTX A2000を搭載したクリエイターPCです。DAIVブランドは機能性も高くクリエイターからの評価も高いです。ケースデザインもオシャレですね。税込み30万円オーバーと高価ですが、価格に見合うパフォーマンスを持っています。CPUにはハイクラスのCore i7-13700KFを搭載していて3D CADに最適です。16コア24スレッドスペックが高くさらにオーバークロックにも対応しています。メモリ32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実していますね。これから本格的に3D CADアプリを使いたいと考えている方におすすめです。

raytrek 4CZQ40(ドスパラ)

raytrek 4CXF価格:429,980円(税込)
CPU:Core i9-13900KF
GPU:NVIDIA RTX A4000
メモリ:DDR5-4800 32GB
SSD:1TB Gen4 NVMe
HDD:非搭載

公式

3D CAD向けのハイエンドモデルです。raytrekブランドはドスパラのクリエイター向けモデルとして高い人気があります。2022年12月に登場した新生raytrek 4Cシリーズです。ケースデザインが一新されてより魅力が増しています。CPUには第十三世代のCore i9-13900KF、GPUにはNVIDIA RTX A4000を搭載しています。プロフェショナル向け搭載モデルの中でも上位の性能を持っています。CPU性能は現行最強クラスで3D作業をさくさくしたい方にぴったりです。この性能であればほとんどの作業に対応できます。将来性も高くプロ向けだと言えますね。下位モデルのNVIDIA RTX A2000とは一線を画する性能です。メモリ32GBと大容量なので負荷の掛かる場面にも強いです。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事ではCAD向けのBTOパソコンをご紹介しました。CADでは高い性能を求められますので、パソコン選びが重要になります。CPUはもちろん、グラフィックボードも大切です。プロフェッショナル向けのNVIDIA T/NVIDIA RTX Aシリーズを選択するとさくさく作業を行えると思います。予算的には13万円~となります。コストを下げることを意識しすぎると快適なパソコンライフからかけ離れてしまいます。初級・中級者までは「SENSE-M07M-134-NBX」でも十分です。複雑な作業を行うことがある方は「DAIV FX-I7N2A」や「raytrek 4CZQ40 第13世代Core搭載」が選択肢に入ります。

売れ筋BTOパソコンをチェック

btoosusume

当サイトの人気記事一覧

あなたに合うBTOパソコンを探す

用途などでBTOパソコンを選ぶ

セール使用用途
sale

GWセール、年末セール等
business

ビジネス、動画編集等
即納サイズ・形状
haitasu

ドスパラの即納モデル等
webdesign

15.6インチノート、スリムタワー等

BTOパソコン特徴やショップを比較

価格ショップ
kakaku

5万円以下、5万円-10万円等
omise

ドスパラ、パソコン工房等
CPUグラフィックボード
cpu

Core i7-12700、Core i5-1240P等
gpu

RTX 3070、RTX 3060等