当ページでは、BTOパソコンの増設や換装について解説しています。BTOパソコンを購入してからパーツやケースを交換したいと考えている方は多いと思います。環境が変われば性能が物足りずアップグレードしたいとかストレージ容量をもっと増やしたいといった願望が生まれることも珍しくありません。BTOノートパソコンでも該当しますね。
BTOノートパソコンによってはカスタマイズでメモリの増量が難しくてもスペース的には増設できる場合もあります。ここでは実際の交換方法というよりは交換をする上で考えるべきことをまとめています。なお、BTOパソコンの場合増設や換装をすると保証対象外となってしまう可能性があるため注意してくださいね。
目次
基本的にBTOパソコンの増設・換装は保証対象外!
これからBTOパソコンの改造を考えている方は必ずBTOメーカーの保証内容をチェックしておきましょう。基本的にはBTOメーカーが販売しているパソコンについて、ユーザーがパーツの増設や換装をすると保証対象外となります。
パソコンに関して知識のある中上級者の方であれば問題ないと思いますが、初心者の方はリスクがあるため避けるべきですね。最悪壊れても自身で原因を特定できてかつ直せるのであれば良いですが…
簡単に主要BTOメーカーの保証内容をピックアップして紹介しています。結論から述べるとパソコン工房のみパーツの増設や交換自体を行っても保証対象となります。ただし、ミスや増設・交換が原因の不具合は対象外です。
各BTOメーカーの保証一覧
ドスパラ
お客様の故意または過失、改造並びにお取扱い方法及びご使用方法が不適切と弊社が判断した場合
引用元:通常保証規約-ドスパラ公式HP
改造をした場合対象外となります。不適切と弊社が判断した場合という文言がある以上、あなたご自身で増設や換装を行うのは好ましくないですね。捉え方次第で、メモリやストレージなどの増設であれば問題ないようにも思えます。事前にドスパラに確認しておくのが良いでしょう。
マウスコンピューター
3.保証の適用除外事項
(8)増設部品の接触不良、設定の誤り、改造、弊社サポートスタッフの指示がないBIOSアップデート、オーバークロック等の動作を行ったことによる故障又は損傷
増設や改造を行った場合補償の対象外となります。増設部品に接触不良がなければ問題ないとも捉えられますね。メモリやストレージぐらいであれば対応できるかもしれません。CPU・グラフィックボード・マザーボードなど大掛かりな増設には注意が必要です。オーバークロックなど特別な使用方法も対象外ですね。
パソコン工房
保証対応対象の完成品パソコンに、別途パーツ(当社製品、他社製品問わず)を組み込んだ場合、基本規定第5条の定めにかかわらず、保証対応対象の完成品パソコンは依然として保証対応の対象となります。ただし、次の場合は保証対応の対象外となり、有償修理とさせていただきます。
①設定ミス、または誤った使い方が認められた場合
②増設、または交換された部品が原因で発生した、不具合または不良の場合引用元:保証規定(新品)-パソコン工房
パソコン工房は唯一パーツの増設及び交換がOKと規定しています。ただし、増設や交換が原因で発生した不具合に対して保証対象外です。
フロンティア
販売後に当社以外で行われたハードウェアの交換や増設、設定の変更。
引用元:保証規定-FRONTIER
この規定であれば改造や増設はNGですね。曖昧な表現もなくわかりやすいです。
TSUKUMO
12.製品を無断で改造もしくは修理したことが原因となって生じた損害。
13.製品が通常の取扱方法から著しく逸脱して使用されたことが原因で発生した損害
この規定であれば改造、増設自体を行うことは問題ありません。ただし、製品が通常の取扱方法から著しく逸脱という文言があることからオーバークロックなどイレギュラーな使用は対象外と考えて良いですね。
パソコンショップセブン
保証は「パーツ単位のメーカー・代理店保証」と弊社ショップによる「パソコン全体のショップ保証」がございます。
到着後自身でメモリ・内蔵HDDも含め、パソコン内部に変更・増設などを行われた場合は前者のみとなります。
弊社保証期間の間は動作の正常性の確認のためにもお送りした構成のままご使用いただきますようお願い致します。引用元:BTOパソコンの保証に関して
セブンの場合パソコンの増設・変更を行った場合でも保証の対象となります。増設などを行った場合パーツ単位のメーカー・代理店保証となります。パーツの不具合が判断できればパーツを送って対応してもらえるのも魅力です。
交換・増設前提のBTOパソコン購入ガイド
購入時点ではお金を掛けず今後PCパーツの交換や増設を行うつもりだという方向けの購入ガイドをまとめています。BTOパソコンも自作PCとは変わらずある程度の知識さえあれば十分改造することは可能です。ただし、上記ですでにまとめたようにメーカーによっては保証が受けられなくなってしまう点は注意が必要です。
CPUにはお金を惜しまない
まず一番に考えるべきなのはCPUでしょう。CPUは世代ごとの互換性がないことが多くマザーボードごと交換しないといけない可能性があるからです。もし、マザーボードも交換しなければいけないとなると初心者の方は手出しができなくなります。交換及び増設でCPUあるいはマザーボードの交換は避けた方が無難です。
知識や経験がある方ですらためらってしまう程です。購入時点でCPUにお金を掛けて妥協しないことが大切だと考えます。同じ世代での交換ならハードルは高くありませんが、世代を跨ぐ可能性を考えて念には念を入れておきましょう。AMD製のRyzenシリーズであれば旧世代のマザーボードとも互換性があります。
電源ユニットはできる限り良いものを
電源ユニットへの投資は有益です。初めから高品質な電源ユニットを選択しておけば気軽に増設ができるからです。BTOパソコンのデフォルトの電源ユニットは必要最低限+αです。購入時点で電源ユニットをカスタマイズされる方は多いです。基本的に交換・増設は各PCパーツをより高性能なものへ交換することとなるでしょう。当然パソコンのパーツをパワーアップするとパソコン全体の消費電力が高くなります。それを支えるための高性能な電源ユニットは必須です。
増設や換装の内容にも寄りますが、少し物足りなくなる可能性が高くなります。80PLUS認証は前提として、700W GOLD以上を選択しておくとカスタマイズの幅が広くなりますね。性能が良くなるとより効率的に電源供給を行え、安定したPC作業が実現します。
メモリやストレージは初心者でも交換しやすい
実はメモリやストレージは増設、交換の行いやすいパーツです。初心者の方でも気軽に対応できると思います。つまり、BTOパソコンの購入時点でそれほどお金を掛けずにあとから随時増設、交換していくというのが行いやすいカテゴリーだと言えます。メモリはまだまだ価格が高く費用対効果はそれほど高くありません。それならCPUやグラフィックボードなど性能面に大きな影響を与えるパーツを重視する方が良いですね。
また、ストレージに関しては物理的なSSDやHDDではなくクラウドサービス(DropboxやAmazonなど)を活用するのも一つの手段です。写真や動画を観たり、編集したりすることが多い方にとっては強力な味方となりますね。優秀な代替手段があるのは魅力的です。
当記事のまとめ
BTOパソコンの増設、交換、改造などについて各BTOメーカーの考え方及び購入時の注意点などについて解説しました。基本的にBTOパソコンを改造すると保証の対象外となってしまいます。あまりパソコンの知識がない方や経験がない方は避けた方が良いでしょう。どうしても行う必要がある場合は自己責任での対応をお願いします。
パソコンの購入時と環境が変わって性能が足りなくなってしまったという方はいらっしゃると思います。パソコンは用途に合わせて自身で増設、交換、換装などを行えるのも醍醐味の一つかもしれません。将来のことを考えると購入時点で押さえておくべきポイントがあります。ぜひこれらのポイントを押さえてより良い選択をしてくださいね。
- CPUにはできるだけお金を掛ける
- 電源ユニットにもお金を掛ける
- メモリとストレージは最低限でOK
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